● アルペンスプリング大会 学生日本一! 吉江知子

4月1〜5日長野県志賀高原スキー場で行われた第14回全日本学生アルペンスプリング大会
で、パーソナルトレーニングを行っていらっしゃる吉江知子さんが大会を制覇し学生日本一に輝きまし
た!大きなケガを乗り越えて素晴らしい成績を収めた吉江さんから皆様への熱いメッセージです。
小川 レースの感想をお聞かせ下さい。
吉江 率直に、とても嬉しいです。大学生の日本一を決める大会だったのでタイトルを取れたという事は大きな自信になりましたし、今までやってきたことが遂に報われたんだと思いました。先シーズンは前十字靭帯断裂という選手生命に関わる怪我からの復帰1年目ということもあり、満足な身体作りや練習が出来ないままのシーズンだったので、全く結果が出ませんでした。そのため、今シーズンは全日本選手権大会やジャパンシリーズなどの国内最高峰の大会に出場することが出来ず、その悔しさを練習にぶつけた結果、この大会に臨む前から、メンタル・体調・技術すべてにおいて、最高のパフォーマンスを出せる状態であると自分自身で分かるほどでした。実際、この大会直前のFISレースでは、入賞まであと一歩、2本目がラップタイムという過去最高の成績を出すことができ、その勢いと最高のパフォーマンスが出せたことにより掴んだ優勝であると思います。
小川 ケガのためパーソナルトレーニングをし始めましたが、自分自身で変化したなぁと思うところはありますか?
吉江 自分自身をもっと知らなくちゃだめだと思うようになりました。どれだけ沢山練習してもその成果を試合で出せなければ意味がありません。あんなに練習したのに何で結果が出ないんだろう…と思う選手は少なくないと思います。私もロワールで林さんや美幸さんに出会うまではずっとそう思っていました。私がロワールに来たきっかけは、高校3年生の時シーズン直前にタナ障害の手術をした時でした。リハビリの仕方も分からず、痛くて練習が出来ない、もうすぐシーズンなのにどうしたらいいか全然分からず焦るばかりで選手として最悪な状態でした。林さんは熱いトークで何の知識もない空っぽの頭に沢山のことを詰め込んでくれて、私は自分の弱さに気づきました。高校ではそれなりに練習をこなしトレーニングしていたつもりでしたが、勝つためのやるべきことが出来てなかったのです。それは、自分自身の身体を知っておくという当たり前のことでした。最高のパフォーマンスを出すには、まず自分自身を知っていないと出せません。人間には左右差があり、身体のここが張っているとか、どこが弱いとか、どの状態が一番良いとか、そういうことをしっかり分かっていれば弱点を減らすことができ、更に自信に繋がるのです。また、メンタルの重要性も学びました。メンタルはスポーツを行ううえで最も重要なことだと思います。この大会で大きな結果を得られた裏には自分が一番気持ちよくレースに挑める精神状態を発見出来たからです。これからはどんなレースでも恐れるものはないと思っています。あの時林さんや美幸さんに出会っていなかったら私はここまで変わっていないと思います。前十字靭帯手術後の苦しい時や成績が出なくて落ち込んでいる時、また結果を出した時に私の成長を常に感じてくれて一緒に喜んでくれる美幸さんがいてくれたからこそ、ここまで成長することが出来ました。本当に感謝しています。そして、私を林さん・小川さん・美幸さんと出会わせてくれた親友聖子に感謝したいと思います。
小川 大学のスキー競技では、トレーニングを計画的に実施される方が少ないとのことを以前言われていましたが、そのことについて思うことはありますか?
吉江 スキーが盛んな大学ではやりやすい環境で、専属の監督やトレーナーがつき全力でバックアップしている所もありますが、ほとんどの大学はそこまで恵まれていないと思います。また大学は高校と違って自主的に練習しなくてはならないので、明確な目標と強い意志がなくては落ちていく一方であり、大学で伸びる選手と消えていく選手の差はここにあると思うのです。私の場合、高校でのトレーニングが充実していたため、大学に入ってからは戸惑うことが多くありました。幸い、私が通う大学は金銭的な援助もありますし、部員一人ひとりの意思が強いため、しっかりとした練習は出来ています。しかし、これでは何か違うとか、自分の力を伸ばすためにはこんな練習では駄目だと思うところもあります。そういった時には、美幸さんに相談し、私に合った最高のトレーニングを提案してくださるので助かっています。富山に戻ったときには、チェックしてもらえるので、スキーをする上で必要な身体作りが出来ています。
小川 吉江さんにとってパーソナルトレーニングとは?
吉江 日常生活です。普段の生活から全ては始まっていると思うからです。勝つためにはもちろんのこと、たとえ競技スキーから離れる日がきてもこれは変わらないと思います。スポーツを行ううえでトレーニングは必要不可欠ですが、スポーツをしなくても自分の身体を知っておかなければならないと思います。そうすれば、いつまでも健康で長生きできると思います。まだまだ知識は足りないし自分の全てを知り尽くしているわけでもありません。これからもスキーを続けていくつもりですが、日々変化する自分の身体ときちんと向き合っていきたいですね。
小川 今後の予定と目標、そしてトレーニングをしていらっしゃる方やこれからやりたいと思っていらっしゃる方へメッセージをお願いします。
吉江 シーズンインへ向けてトレーニングを開始してから約一ヶ月が経ちます。5月は今までの中で一番良い状態でトレーニング出来ています。スキーはシーズン中よりオフシーズンのほうが長いため、途中で気持ちが折れやる気がなくなることが多く、一年中やる気満々でトレーニングできる人はそういないと思います。そんな時こそがチャンスだと思うので、冬までにしっかりトレーニングを積んで、冬には大爆発したいですね。目標は、学生のメイン大会であるインカレでの優勝、更に出場できなく悔しい思いをした全日本選手権大会・ジャパンシリーズで良い成績を出すことです。上を目指す選手や、健康維持でトレーニングしている方など様々ですが、私はパーソナルトレーニングのお陰で成長することが出来ました。既にしていらっしゃる方はやって無駄なことは無いし、絶対に結果が出る日がくるはずですので、これからも頑張ってください。やろうかな〜と少しでも思っている方は是非!何の知識もなく選手として最悪だった私でも変わることが出来ました。まだまだ力不足でスキーの実績も足りませんが、私はこれからもしっかりトレーニングして、更に上を目指して頑張っていきます。美幸さん、これからもよろしくお願いします。
吉江さんが話す「自分自身の身体を知るという当たり前のこと」。この当たり前のことが一番難しいことなのかもしれません。でも難しいことを当たり前にできるようになった時、もう一つ上のレベルが見えてくることを吉江さんに教えられました。シーズンインに向けて頑張る吉江さんを、これからも応援します!皆様も応援よろしくお願いします!
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